T605を買いましたが、光学ドライブがないのでPXEブートさせてFTP経由でXenServerをインストールしたのでいろいろメモ。
XenServerのバージョンは5.0.0。
TFTPサーバとDHCPサーバを用意する
LinuxでTFTPとDHCPを用意してもいいけど、今回はWindows上で用意することにしました。
このページが大変参考になりました。
| Ubuntu PXE install via Windows |
Ubuntuのインストール方法の紹介ですが、これを参考にWindowsXPでPXEブートの環境を用意します。
TFTPサーバのダウンロードを以下からダウンロードする。
TFTPD32 : an opensource IPv6 ready TFTP server/service for windows : TFTP server
このTFTPD32はDHCPサーバの機能も持っているので楽できます。
PXEブートに必要なファイルを用意する
必要なファイルは以下の通り。同じディレクトリにまとめておく。
pxelinux.0 mboot.c32 pxelinux.cfg/default xenserver/xen.gz xenserver/install.img xenserver/vmlinuz
pxelinux.0とmboot.c32はLinuxから持ってくる。Ubuntuなどでsyslinuxパッケージに入っています。
pxelinux.cfg/defaultはXenServerのドキュメントにしたがって以下のように書きました。
http://docs.xensource.com/XenServer/4.0.1/guest/guest.html
default xenserver label xenserver kernel mboot.c32 append /xenserver/xen.gz watchdog com1=115200,8n1i \ console=com1,tty --- /xenserver/vmlinuz \ root=/dev/ram0 console=tty0 console=ttyS0,115200n8 \ ramdisk_size=32758 --- /xenserver/install.img
xenserver/ ディレクトリ以下のファイルは、XenServer5のISOイメージの / と /boot にあります。
TFTPサーバとDHCPサーバを設定する
ファイルの用意ができたらT602とWindowsのマシンをクロスケーブルや、スイッチ経由でつなぎます。このときネットワーク内にDHCPサーバの機器(ルータなど)があれば外しておきます。
TFTPD32を起動すると、TFTPサーバが開始されます。Current Directoryを先ほど用意したファイルの置かれたディレクトリに変更します。
DHCP Server タブでDHCPサーバの設定を行います。以下は一例。
Server interfaces: 192.168.1.3 IP pool starting address: 192.168.1.2 Size of pool: 30 BootFile: pxelinux.0 WINS/DNS Server: 192.168.1.1 Default router: 192.168.1.1 Mask: 255.255.255.0
変更したらSaveボタンをクリックすると、すぐに反映されます。
これでサーバの用意は終わりです。
T605でPXEブートする
電源を入れるとPXEブートを行うキーが表示されるので押します。IPの設定が手動になっている場合は、途中でCtrl+F8を押して自動取得に変更しておきます。
設定に問題がなければPXEブートでXenServerのインストール画面が出るはず。
FTPサーバにインストール用のファイルを用意する
HTTPサーバでも可ですが、別のサーバで既にFTPサーバがあったのでそれを使いました。
必要なファイルはXenServer5のISOイメージ内の /packages.main ディレクトリ以下のファイルすべてです。
PXEブートした後は、FTPサーバを使うためにTFTPD32を終了させてルータなどを再度つないでおきましょう。
packages.mainをFTPサーバに置いて、XenServerのパッケージソースの指定で、FTPサーバ上のディレクトリを指定します。以下は例。
ftp://192.168.1.5/packages.main/
あとは、指示にしたがってインストールできるはず。
管理ツールのXenCenterのインストールで躓く人はいないと思いたい。MSIインストーラだし。
仮想マシンがエラーで起動しないよーという場合は、BIOSの設定を確認してみる。
以下のようなエラーが出たらBIOSのCPU設定で、Virtualization(仮想化)のオプションがenabledになっているか確認する。
XenServer - HVM is required for this operation