DelphiがVisualStudioより強いところ

  • WindowMessageに対してイベントを簡単に実装できること

Win32のアプリケーションだとWindowMessageからは逃れられない。

これは、オリジナルのコンポーネント開発が容易であることに起因すると思う。IndyやJEDIのライブラリなど大規模なものから、個人開発による小規模なものまで多数のコンポーネントが存在する。

VisualStudioの利用者がDelphiコンポーネントのプロパティを見ると、ほとんどの人が驚く。平均してみてもおよそ倍以上の項目が存在する。

例えば、1行テキストボックスのコンポーネント(TEditクラス)を拡張したい場合、TCustomEditを継承して実装を行う。DLLなどにする必要はなく、IDEへのインストールはソースから行える。実際に利用しているVCLコンポーネントソースコードが存在している(Pro以上)ので、これも参考にできる。

  • 古いバージョンのコードをあまり変更せずに利用できること

Delphi3(1997年)のソースでも、変数の型などを少し変更するだけで最新の2007でも使えたりする。ものによっては変更しなくてもそのまま使える。

しかしDelphiには弱い部分が多数ある罠。主に言語仕様・・・
Delphiの面白い点としては、System.pasを見るとほとんどの関数がインラインアセンブラで実装されていること。